4月12日に『「タブー」にメスを入れた外科医【改訂第三版】』が発売されます。

戦前、外科で心臓に手を出すのはタブーだった。負けず嫌いの開業医榊原亨は官学の無理解を跳ねのけ、心臓鏡を独自に開発、世界初の心臓内部撮影に成功する。「心臓病の患者をひとりでも多く救いたい」その一念から地域医療の重要性を唱え、日本医師会を再建し、乞われて参議院議員にまでなる。そしてまた、信念の医師はひとりでも多くの患者を救いたいと市井に戻った。

 

        amazon  TSUTAYA e-hon  セブンネット honto 楽天ブックス 紀伊國屋書店

 岡山県岡山市の心臓病センター榊原病院が2017年4月に85周年を迎えます。

 それを記念し、創業者榊原亨の伝記を加筆復刊致します。榊原亨は日本の心臓外科のパイオニアとしてだけではなく、戦前よりいち早く「患者第一」「地域医療の充実」を打ち出し、後続病院の指針となりました。

 また開業医ながら心臓外科の基礎研究を行い、その業績は国内外に評価されています。戦後すぐの日本医師会再建、そして参議院議員として現在の保険医療制度の礎を築いたことは、つとに知られています。

 いち開業医の枠を大きく超えた、立志伝中の人物です。


 著者は消化器外科の名医として知られるご長男の榊原宣氏。

1993年毎日新聞社から発刊されたものに大幅に加筆し、85周年事業の一環として復刊致します。

 改めて、この稀代の医学の泰斗の再評価が待たれます。


 『「タブー」にメスを入れた外科医【改訂第三版】』
定価:本体800+税 新書判/カバー装 248ページ ISBN978-4-8038-0341-9
順天堂大学名誉教授 社会医療法人社団十全会名誉理事  
榊原宣(のぶる)

        1931年岡山市に生まれる。56年岡山大医学部卒、専攻は消化器外科学。 東京女子医科大教授、同第二病院長、順天堂大学教授、岡山市病院事業管理者を経て、現在順天堂大名誉教授、社会医療法人社団十全会名誉理事長。
著書に「胃がん」「胃がんと大腸がん」(以上、岩波新書)、「ガン征服への挑戦」(NHKブックス)、「胃の手術」(永井書店ほか。

[目次]
心臓外科のパイオニア
1心臓外科の開拓
2小さな病院の大きな研究室
3「ご病客といいなさい」
4一枚の軍事郵便葉書
5心臓鏡の発明と改良
6世界で初めて心臓のなかをみる
7空前絶後の一開業医の宿題報告
8イヌの牧場
9狭心症に対する手術


心臓外科の発展
1戦後の再出発
2心臓外科研究からの引退
3父と私


臨床外科学会設立をめぐって
1日本臨床外科学会の設立
2学会の再出発


父の進路
1恩師泉伍朗教授と父
2研究への道


病院の開設と開業医の生活
1開業医の生活あれこれ
2無類の世話好き


政治への後半生
1病院燃ゆ
2戦後の日本医師会と県医師会
3寝耳に水の代議士ばなし
4健康保険と医薬分業
5父と武見太郎会長
6参議院議員となる
7政界からの引退


医師にもどる
1「お父さんは乾杯要員だな」
2尊厳死を考える
3父の手紙
4研究への情熱衰えず
5弟、仟への思い
6東京と岡山行ったり来たり
7父の最期

年譜

 

今週末に、日本ペンクラブ主催「共謀罪は私達の表現を奪う」が開催されます。
司会を日本ペンクラブ常務理事でもある山田健太さんが務められます。

3月21日の閣議決定に抗議し、表現者として、共謀罪そしてその先に来る監視社会に、「NO」を宣言します。

発言(敬称略):
浅田次郎(作家、日本ペンクラブ会長)、雨宮処凛(作家)、内田麟太郎(絵本作家、日本児童文学者協会理事長)、江成常夫(写真家)、香山リカ(精神科医・作家)、田近正樹(日本雑誌協会人権・言論特別委員会、日本書籍出版協会出版の自由と責任に関する委員会)、ちばてつや(漫画家)、中島京子(作家)、ビッグ錠(漫画家)、森絵都(日本ペンクラブ常務理事・作家)、森達也(作家・映画監督)、山口勝廣(写真家、日本写真家協会専務理事)、他
司会:山田健太(日本ペンクラブ常務理事・言論表現委員会委員長)

日時:2017年4月7日(金)午後6時半から8時半
場所:文京区シビックセンター 小ホール
参加費:1000円
当日先着順:事前申込不要 定員325名 

 政府は「共謀罪」について、テロリストを捕まえるためのもので、「一般人」には関係ない法律だと言っています。そしてオリンピック開催のためにはテロ対策として、どうしても必要だと繰り返しています。

  でもこれまで「共謀罪(テロ等組織犯罪準備罪)」は3度にわたって国会に上程されながら、いずれも廃案になった経緯があります。そこからは、編集会議で「徹底取材」を確認し、嫌がる政治家をしつこくコメントを求めることまで、罪の対象になる可能性が見えてきます。

  しかも、疑わしいだけで、しかもその基準もあいまいで警察の恣意的な判断の下で、検挙され身柄が拘束されることになります。
さらにそのためには、日常的に電話やメールを盗聴するなどして証拠を集めることが必要で、そのために法改正がなされ、その結果、自分たちが知らないうちに、取材過程が監視されることになりかねません。

 言論・表現活動に携わる者として、共謀罪が取材・報道の自由とどのような影響があるのかを改めて確認し、同時に、昨今の《言論萎縮状況》にいかに立ち向かっていくかを語り合う、元気が出る会にしていきたいと思います。主催:一般社団法人日本ペンクラブ  問い合わせ先:info@japanpen.or.jp

交通案内:文京区シビックセンター 小ホール

住所:〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21問い合わせ:03-5803-1100 (公財)文京アカデミー施設管理係

◎東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅>【直結】
◎都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター前)>文京シビックセンター連絡通路【直結】
◎JR中央・総武線水道橋駅>【徒歩約10分】
車でお越しの方(高速道路ご利用の方)
首都高速5号線池袋線
都心環状線からお越しの方は西神田ランプ、高島平方面からお越しの方は飯田橋ランプ } を降りて白山通りをお入りください。白山通りを巣鴨方面へ進み、春日通りとの交差点(春日町交差点)を左折し、1つ目の信号を左折すると、左側に文京シビックセンターの駐車場入り口があります。
駐車場(高さ制限2.5m)は、有料(30分250円)でシビックセンター地下1階、地下2階に130台分あります。ただし、満車になる場合もあります

『放送法と権力』『見張塔からずっと』の重版が決定しました!!!

発刊から三ヶ月、弊社の再スタートとなったこの本が、両著ともに重版となりました。

20170303174927

なお、書店様への詳しいお知らせは週明けお送りさせていただきますが、両著ともにご注文、販促POPのご用命等々承っておりますので、何卒よろしくお願い致します。

新刊のお知らせ (2017年1月20日発売)

 

 Amazon    honto   e-hon   オムニ7 楽天ブックス 紀伊国屋書店

田畑ブックレットvo.1
『短歌で読む哲学史』山口拓夢 (やまぐちたくむ)

広く深い人文知の海から掬い上げられた新鮮な果実とは…
読んで分かって詠って味わう短歌形式の哲学史
短歌を手がかりに、たった136ページで西欧哲学史のダイナミックな流れが体感できるおとなの教養書としてだけでなく、受験参考書にお勧めです!

目次

1 ギリシア哲学
2 イエス・キリストと教父哲学
3 中世神学
4 ルネッサンスの哲学
5 近世哲学
6 近現代哲学
7 構造主義以降

哲学の学説は難しく、独特の近寄りがたさがあります。その近寄りがたい哲学を真摯に読んでゆくと、あるとき、これなら自分でも分かる、と思える瞬間が訪れます。ロジックに疎い私が、哲学史に一貫して流れている、この世界のことわりを明るみに出したいという願いと心を通わせる瞬間を求めて学んできた哲学史の楽しさを、ぜひ読者のみなさんに味わってもらいたいと思うので、巻末に参考文献を挙げました。(中略)短歌を手がかりに読者のみなさんが哲学史の旅を楽しんで頂けたら幸いです。《「はじめに」より》

人間に 役立つものが 神である パンがデメテル 酒はバッコス……プロディコス
万人が その戦いを 放棄して 自分の権利を 国に預ける……ホッブズ
人間は 乗り越えられる 生き物だ その超人の 到来を告げよう……ニーチェ

短歌で哲学を詠む? その破天荒な試みがもたらした絶大な効果とは!
本書は高校生でも、いや好奇心旺盛な中学生でもするすると読める「哲学史」。
古代ギリシアのタレスからアリストテレス、はたまた中世神学に、カント、ヘーデル、ドゥルーズ=ガタリまでを一気に読ませる。と同時に、学説の丁寧な解説により哲学の醍醐味を十分に味わうことができる。哲学が現代に至り精神分析や人類学、文学批評、歴史学など他領域を横断しつつ存在する姿が描き出されている。

そして本書の最大の魅力は、短歌の抒情性と簡潔性を用いて時代時代の西欧哲学の本質に迫り、エッセンスを掴んでいることだ。本書に触れた読者はおそらく、まるで哲学の大海原に漕ぎ出す船に乗ったかのような知的興奮と醍醐味を味わうにちがいない。

山口拓夢(やまぐち たくむ)
1966年東京生まれ。西洋哲学・神話学研究者。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。哲学やギリシア神話のみならず、心理学、人類学、宗教学など文系分野全般に関心を抱き、深い知識を基に発信している。

主な訳書・共著:『ディオニュソスの詩学』チャールズ・シーガル著(翻訳)国文社『宗教への問い』第5巻「宗教の闇」(共著)岩波書店 『世界神話辞典』アーサー・コッテル著(共訳)柏書房 ほか。

2017年1月22日(日)付の朝日新聞で山田健太著『放送法と権力』『見張塔からずっと 政権とメディアの8年』の両著が紹介されることとなりました。

2017年1月22日(日)付の朝日新聞で山田健太著『放送法と権力』『見張塔からずっと 政権とメディアの8年』の両著が紹介されることとなりました。

どのようなかたちになるか、楽しみです!

朝日新聞次回の読書面