【お知らせ】
11月16日(月)に、田畑書店の新刊が2冊発売されます。
ひとつは、増田みず子さん約20年ぶりの作品『小説』。 もうひとつは、山田健太さんの『愚かな風―忖度時代の政権とメディア』。
『小説』では20年という長いブランクのなかで、書くことや、生活の中の葛藤、老いや別れなど、作家の生活そのものが描かれていきます。急に差し込む明るさや闇、突き抜けた先の無重力感や高揚感、驚き、発見、そして驚き。小説の楽しみに満ちた作品となっています。初めて小説を読む方にも、玄人の方にもお勧めします。
『愚かな風―忖度時代の政権とメディア』は、本年9月分まで4年間約百篇のメディア時評を月順に並べ、論評のクロニクルから現代日本の実像を解き明かしていきます。また戦後より今日までの年表「言論表現の自由を巡る動き(39頁)」も収録しました。 安倍政権末期までの4年間は、それまで以上に政権の権力乱用とメディアへの介入が行われ、報道の自由の危機は一層深まりました。その推移をクロニクルとして整理し直し、事実を忘れないためにも、本来の国民の信頼に足るメディアと政治の関係を未来の為に想起するためにも、必ず必要となる1冊です。
田畑書店は4年前、山田健太さんの2著『放送法と権力』『見張塔からずっと』と、長谷川順三さんの小説作品『波濤の虹』から、現在の文芸作品を中心とした第四期が始まりました。山田健太さんの新刊は、この2著のうちの一つ『見張塔からずっと』の続編にあたります。共にボブ・デュランの警句に満ちた曲のタイトルから書名がとられています。