水上勉社会派短篇小説集 無縁の花

水上 勉

2021年10月21日発売

新書判 縦178mm 横110mm 厚さ20mm  仮フランス装

 価格 2,200円(税込) 
ISBN978-4-8038-0390-7 コードC0093

紹介

水上勉は時代と土地から逃げおおせた人を書かない。搾取する側にまわる人を書かない。――角田光代

膨大な文業のなかに埋もれていた「社会派」短篇の名編を発掘。
高度成長期に隠された人間の悲哀を描いた名品の数々。
全集・単行本未収録作を含む社会派短編小説傑作選、第一弾!

巻末には詳細な解説と、野口冨士男の水上勉論「慕情と風土」を収録。

目次

 刊行にあたって 大木志門
 序 時代と場所と水上勉 角田光代

 雪の下
 西陣の蝶
 無縁の花
 崖
 宇治黄檗山
 うつぼの筐舟
 奥能登の塗師
 真徳院の火

 慕情と風土 野口冨士男
 解説 掛野剛史

著者プロフィール

水上 勉  (ミズカミ ツトム)

少年時代に禅寺の侍者を体験する。立命館大学文学部中退。戦後、宇野浩二に師事する。1959(昭和34)年『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年『雁の寺』で直木賞、1971年『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年『一休』で谷崎賞、1977年『寺泊』で川端賞、1983年『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。『金閣炎上』『ブンナよ、木からおりてこい』『土を喰う日々』など著書多数。2004(平成16)年9月永眠。