2022年4月4日発売

中国史を彩った女たち 新装版

高橋 英司 著

発行:エムケープランニング 発売:田畑書店 

四六判 上製 256ページ 
縦195mm 横135mm 厚さ19mm 重さ340g

定価 1,870円(税込)

ISBN978-4-8038-0394-5  CコードC0022
旧版 ISBN4771110247


紹介

中国悠久四千年の歴史に刻まれた女たちの性を明快に紐解く!

隣国への侵略侵攻、国内の権力抗争から一族の血の争いまで、
その局面ごとに異彩を放ってきた女たちの心理にスポットをあてた傑作!
浮気、陰謀、嫉妬、復讐、わが子殺し、毒殺、なんでもありの裏の中国史!


目次

第1章 妻いろいろ、夫さまざま
夫婦の呼び方/悍妻/忌妻/嫉妬の「策と術」/独孤皇后の「女心」/男と女/夫婦をつなぐ「赤い縄」/「婦言」「婦功」の妻/「曲従」の妻/道楽息子の妻/妻の地位/夫婦さまざま/「赤い縄」・孟光/荊妻/賢夫人/妻に酔いつぶされて/内縁の夫婦と未亡人の「はじまり」/命を絶った未亡人/わが耳をそぎ落とす/孝行息子の妻/未亡人となって

第2章 「人形の家」の女たち
鏡/鏡は夫婦の象徴/逐夫/大器は晚くして成る/破鏡再び照らさず/先見の明は妻にあり

第3章 男の業と女の性と
兵器の変遷/男と女で紡いだ業と性の歴史/夏姫/三人の愛人/楚王の〝義戦〟/夏姫の不運/奔命に罷る/怨恨の果て

第4章 性(女)と業(男)で紡がれた大帝国
美人の基準/運命の「赤い縄」/皇帝玄宗/楊貴妃との出会い/「枯楊」と「ぼたん」/付記

第5章 赤い復讐
太陽を射る/天子追放/寡婦・玄妻/嫦娥、月に入る/后羿、天子の座に/復響劇

第6章 〝協奏曲〟を奏でた女たち
夏王朝と殷王朝/酒飲〝協奏曲〟第一番/亡国の歌/湯候起つ/〝協奏曲〟第二番

第7章 大奥・「女の戦い」のあと
後宮/序幕・「命の女商人」/第二幕・はるかな帝座/第三幕・王娡母子の隆運/第四幕・二人の皇后/幕間劇・シルクロードを開く/第五幕・禍福の縄/終幕・女と男の因果関係

第8章 妻がつくった虚栄の「権門」
塩/忠臣の妻/昭帝の崩御と宣帝の登場/「糟糠の妻」、皇后に/皇后毒殺計画/皇后毒殺/騎者/落日/付記

第9章 革命の旗を支えた女たち
「黄巾の乱」を支えた女たち/太陽沈む/妻が引き継ぐ革命の旗/寡婦の旗/女の力

第10章 二人のアイアン・レディー
自ら耕す敗残のエンペラー/戦陣に立つ皇后/「草原の民」と「城の民」/美女と美青年の出会い/夫に代わり遺業を継ぐ/眩む「母の目」/承天皇后の登場/遼国百年の礎石を定める

第11章 女帝が築いた王朝の礎
女性の才能/「才人」武照/愛人から尼僧、そして後宮へ/帝座への道/女帝の治績/女の性

「あとがき」にかえて


著者プロフィール

高橋 英司  (タカハシ エイジ)
1929年秋田県生まれ。
時事通信社入社、仙台支社編集部長、同支社長、本社企画管理部長、業務局次長を経て、同社地域情報センター所長、東日本リサーチセンター特別顧問を歴任。2017年没。
著書に『中国史に学ぶ人間学』『英雄、女人に学ぶ人間学』など。

※上記内容は本書刊行時のものです。