青あらし

庵原 高子 著

四六判 上製
縦197mm 横136mm 厚さ22mm
重さ 337g 272ページ
定価 2,000円+税
CコードC0093

発売日 2024年6月6日

【紹介】
あのとき吹いた青あらしは、海台風のように激しかった!
昭和、平成、令和の時代を市井で生き抜いた作家が自らの生涯を振り返り、失ったもの、得たものを凝視しながら、海の香り漂う豊かな作品世界に昇華させた、著者最後の長編小説!

【著者プロフィール】
庵原 高子 (アンバラ タカコ)
1934年、東京市麴町区(現東京都千代田区)に羅紗商人の第八子として生まれる。大家族に揉まれた強さもあるが、周囲に流される弱さもある。53年、浪人中に大学進学を諦めたのもその一つ。暗黒の日々を送る。白百合学園高校卒。54年、里見弴氏が顧問を務める劇団鎌倉座に入団。小説はそれ以前から書いていたが、56年、第一回中央公論新人賞に応募し、予選通過作品として名前が載り、粕谷一希氏より電話をもらう。58年、「三田文学」に「降誕祭の手紙」を発表。「文学界」11月号に全国同人雑誌優秀作として転載される。その年、結婚。翌年、同作が第40回芥川賞候補となる。同候補の山川方夫氏と知り合い、小説の指導を受けるようになる。61年、「三田文学」に6回にわたり長編「地上の草」を連載する。終了直前に妊娠に気づくが、書き続ける。妊娠中毒症になるも翌年無事出産。以後、育児と家事に専念し、創作から遠ざかる。89年、慶應義塾大学通信教育課程に入学。91年、坂上弘氏が編集長を務める「三田文学」に、30年ぶりに「なみの花」を発表。95年、慶應義塾大学文学部英文学科を卒業。97年に小沢書店より『姉妹』を刊行。2005年に『表彰』を、13年に『海の乳房』を作品社から刊行。18年、田畑書店より『庵原高子自選作品集 降誕祭の手紙/地上の草』を、20年、『商人五吉池を見る』を、21年、『ラガーマンとふたつの川』を、23年、『波と私たち』を刊行する。(著者自筆)