ポケットスタンダード

夏物語

喜多嶋 隆

定価 1,980円(税込)
文庫判上製 縦156mm×横113mm×幅156mm 
260ページ 193g
ISBN 978-4-8038-0438-6
Cコード C0193

2024年9月30日発売

【紹介】

ときには優しく、ときには切ない人生の断片たち。あの短編集がいまよみがえった……‘89年発表のトロピカル短編集『夏物語』。紙の本としては30年近く絶版となっていた名作短編集が、2024Remaster版として装いも新たに復刊。さわやかな潮風が吹き抜ける物語、ふたたび。

【目次】

あの雲にゴール・キック
ウイークエンド・ショット
ミッシェルに伝言
パイナップルが散った
サイド・シートの7人目
ティファニーと夕食を
エアポートで待ちぼうけ
ハリケーン・ガール
ドライヤーが走る
コルトレーンで卵を茹でる
風のトロピカル・カクテル
涙のパーティー・ドレス
アイ・ラヴ・ユーが旅をする
タイム・リミットは、その1杯
ジェームズ・ボンドになれなかった
さよなら、金髪のマリアンヌ
ブルー・レディに8連発
1969年ジャックとベティが夜の砂浜でした約束
風を着ていたキャロル
旅立ちのボタン・ダウン

あとがき         喜多嶋 隆
あの夏の物語をもう一度。 名智 理

著者プロフィール

喜多嶋 隆
東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。