ポケットスタンダードシリーズ

根に帰る落葉は

南木 佳士

2020年 3月 12日 発売
価格 1,430 円税込
ISBN 978-4-8038-0370-9 Cコード C0195

文庫判 上製 176ページ
縦 156mm × 横 113mm × 厚さ 15mm × 重さ 176g



書評掲載情報

2020年06月30日静岡新聞  朝刊
2020年06月18日ラジオ深夜便7月号
2020年06月14日しんぶん赤旗  朝刊
評者: 山形暁子
2020年05月24日しんぶん赤旗日曜版
2020年05月23日図書新聞  3449号、5月30日号
2020年05月07日MORGEN
評者: 宮下与兵衛
2020年04月28日毎日新聞    夕刊
2020年04月05日北海道新聞  朝刊
評者: 和合亮一
2020年03月22日読売新聞  朝刊




〈「わたし」はここにいます。他者の死が日常の中に頻出する地方病院勤務医の生活に埋もれてしまいそうなとき、臆病な医者はだれかにそう伝えたくて私小説のような文章を書き始めた。〉……それから40年。〈書くために生きてきたのではなく、生きるために書いてきた〉歳月を振り返りつつ、肩ひじ張らず「根に帰る」境地をさぐったエッセイの数々。自己のもっともつらい時期がオーバーラップする作品『山中静夫氏の尊厳死』が絶賛上映中に放つ、《作家生活40年記念・最新エッセイ集》!



著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。