あの頃の唄が聴こえる、眼前によみがえる昭和
収録歌詞90曲以上、昭和流行歌が映し出す戦後の情景、私たちの姿。
切れのいい歌詞解説が歌への思い入れをより一層深くさせます。
新書判エッセイ集形式の戦後歌謡私史。
流行歌の情景 歌詞が紡ぎだすもの
久米 勲
2019年 10月 21日 発売
価格 1,100 円(税込)
ISBN 978-4-8038-0368-6 Cコード C0295
新書判 並製 256ページ
縦 172mm × 横 110mm × 厚さ 15mm × 重さ 180g
久米 勲 (クメ イサオ)
1941(昭和16)年、東京に生まれる。1964(昭和38)年、早稲田大学文学部国文学専修卒、河出書房新社入社。日本文学関連書籍、および雑誌「文藝」の編集に携わる。1979(昭和54)年、退社。編集事務所木挽社設立に参加。1982(平成4)年、退社。以後、フリー。2002(平成14)年より2009(平成21)年まで、青山学院女子短期大学にて講師。著書「不敗の極意『五輪書』を読む」他。
目次
私歌謡「東京の花売娘」
繰り返し「東京行進曲」「かえり船」「リンゴの歌」「夢淡き東京」「星の流れに」「おんなの船出」「鴎という名の酒場」「別れの一本松」
美空ひばり「私は街の子」「越後獅子の歌」「あの丘を越えて」「悲しい酒」「みだれ髪」「愛燦燦」「川の流れのように」
股旅物「伊豆の佐太郎」「白鷺三味線」「潮来笠」「大利根無常」「座頭市」「男はつらいよ」「網走番外地」
女の情念「嫁に来ないか」「想い出ぼろぼろ」「未練の波止場」「京都から博多まで」「女の海峡」「恨み節」
告別「喝采」「ともしび」「愛と死を見つめて」
連絡船「連絡船の歌」「津軽海峡冬景色」「涙の連絡船」「港町ブルース」
汽車・駅「赤いランプの終列車」「郷愁列車」「愛の終着駅」「悲しみ本線日本海」「北国行きで」「別れの朝」「夜のプラットフォーム」「高原の駅よさようなら」「終着駅」「北国の駅」「ああ上野駅」
横浜・神戸・長崎「よこはまたそがれ」「ブルーライト・ヨコハマ」「伊勢佐木町ブルース」「そして神戸」「長崎のザボン売り」「長崎の鐘」「長崎の蝶々さん」「長崎は今日も雨だった」「長崎から船に乗って」
藤圭子「新宿の女」「圭子の夢は夜ひらく」「命預けます」
新宿「新宿ブルース」「なみだの恋」「新宿情話」「紅とんぼ」「からたちの小径」「この世の花」
島倉千代子「からたち日記」「哀愁のからまつ林」「人生いろいろ」
青春「若いふたり」「いつでも夢を」「寒い朝」「高校三年生」「花咲く乙女たち」「青春の城下町」
旅の宿「おんなの宿」「さざんかの宿」「風の盆恋歌」
女の恋の形「ホテル」「天城越え」「雨」「アカシアの雨が止むとき」
故郷「リンゴ村から」「早く帰ってコ」「東京だよおっ母さん」「帰ろかな」「夕焼け雲」
母「おふくろさん」「こんにちは赤ちゃん」「花街の母」「円山・花街・母の町」「母に捧げるバラード」「時には母のない子のように」「津軽平野」「吾亦紅」
あとがき
書評
2019年11月17日 毎日新聞 朝刊
2019年11月05日 サンデー毎日 11月17日号 評者 : 村松友視