田畑ブックレットの哲学入門シリーズ第3弾。
あの「短歌で読む哲学史」「短歌で読むユング」の続編は、宗教学。
今回は宗教学者ミルチャ・エリアーデの学説を通して、宗教学の奥深い、
しかし普通の生活の中にも広く染み渡っているものを再発見していきます。
もちろん中学生から大人まで誰も挫折なし、最後まで飽きさせない入門書です!


あれ? もしかして、現代のクリエイターってみんなエリアーデ読んでるの?
と錯覚してしまうほどおもしろい本でした

イラスト・朶野

ネオ高等遊民@哲学youtuber





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〈 田畑ブックレット 〉

短歌で読む宗教学

山口 拓夢

2021年1月28日 発売
A5判 並製 140ページ 
縦210mm 横150mm 厚さ10mm 重さ 222g 
定価 1,650 円税込

978-4-8038-0379-2 Cコード C0095

山口拓夢(やまぐち たくむ)
1966年東京生まれ。札幌大学女子短期大学部教授。西洋哲学・神話学研究者。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。哲学やギリシア神話のみならず、心理学、人類学、宗教学など文系分野全般に関心を抱き、深い知識を基に発信している。
著書『短歌で読む哲学史』『短歌で読むユング』、主な訳書・共著:『ディオニュソスの詩学』チャールズ・シーガル著(翻訳)国文社『宗教への問い』第5巻「宗教の闇」(共著)岩波書店 『世界神話辞典』アーサー・コッテル著(共訳)柏書房 ほか。


内容紹介

『ゴールデンカムイ』も『シャーマンキング』も『スターウォーズ』も『ロード・オブ・ザ・リング』も、ぜんぶ根っこはひとつ、ここにある! 神話や物語の創造と構造と読解の鍵を宗教学者エリアーデの諸著作からひもとき、短歌でまとめ易しく説く。「短歌で読む」シリーズ待望の最新作!

目次

はじめに

第一章 宗教学とは何か

 『太陽神と天空神』

  信じるもののかたち

  天空神

  太陽神信仰

 『豊饒と再生』

  月と月の神秘

  水と水のシンボル

  聖なる石

  大地、女性、実り

  植物―再生の象徴と儀礼

 『聖なる空間と時間』

  農耕と実りの儀礼

  聖なる空間寺院、宮殿、世界の中心

  聖なる時間―永遠に原初に立ち帰る神話

  神話のかたちと働き

  象徴の構造

第二章 宗教学の展開

 『永遠回帰の神話』――祖型と反復

  「型の繰り返し」の文化

  時間の更新

  不幸と歴史

 『シャーマニズム』

  シャーマンの定義・特徴と成りかた

  聖なる病、エクスタシーと幻覚め シャーマン能力の獲得引

  シャーマニズムと宇宙論

第三章 宗教学の帰結

 『生と再生』

  参入儀礼の定義

  原古社会の宗教的参入儀礼

  参入の試練

  部族儀礼と秘密宗教

  個人的加入礼と秘密結社

  まとめ

 『聖と俗』

  聖なる空間と世界の浄化

  聖なる時間と神話

  自然の神聖さと宇宙への宗教観

  宗教的人間と現代人のこころ

あとがき

参考文献